私は福岡で小さいころから祖父と同居していましたが、祖父は会社を退職後に家から出て出かけることが少なくなり、次第に認知症を発症しました。
私や私の兄弟は、企業で働いていた頃の祖父のかっこよかった姿と、認知症を発症した後の祖父の姿の、あまりの変わりように大きなショックを受けました。認知症が悪化して施設に入った祖父に会いに行くのも辛かったのを覚えています。
祖父はなぜ認知症になったのか、どうしたら悪化を防げたのか。 私には何ができたのか。中学生の頃からずっと考え続けてきました。
そんな私がたどり着いた答えは、「企業を退職した後も社会と関わり続ける生き方を応援すること」でした。
退職後に企業以外の社会と関わる生き方に自然とシフトできなかった祖父のことを考えると、長く企業で働いてきた方は、退職後も社会に関わり続けて充実した日々を過ごすために、早めに準備を始めていただくのが良いと確信しています。
私の父が企業を退職する2016年に、具体的に何か行動をおこなさなければ祖父と同じ状況になるかもしれないという気持ちもあり、「退職後も社会と関わりをもち、活き活きと生きられる社会」の実現を目指してNPOとして活動を行うことを決め、ReSDAを設立しました。
これからReSDAの活動をとおして、多くの方の人生がいつまでも活き活きとしたものとなるお手伝いができればと思っています。
どうぞよろしくお願いします。
ReSDA代表理事 上床絵理